愛猫 黒猫無垢の話 11
無垢が我が家に来た時に、姉が哺乳瓶やミルクなどを持ってきてくれました。
その中に「ねこじゃらし」も2本入っていました。
今のねこじゃらしはキラキラしたものなどがついていて華やかですが、当時のじゃらしはプラスチック製のエノコログサ。とってもシンプルだけどフサフサ部分の色だけはド派手でした。
無垢が黒い毛玉からネコ型のフォルムになった頃、棚にしまってあったねこじゃらしを見つけました。
『ねこのおもちゃか~これを振ればいいのかな・・ん?』
無垢がお尻をフリフリしながらこちらを見ていました。目がじゃらしにロックオンされています。
もしやこれは・・戦闘態勢?
パタパタと振ると無垢がじゃらしに飛び掛かってきました。口にくわえようとしたり抱えて足でケリケリしたり。
『なるほど・・これで狩りを覚えるのか。』
じゃらしの先をいもむしに見立てて、ねこじゃらしを動かしてみました。
ますます興奮しながら飛び掛かってくる無垢。
遠くの方から狙い定めてお尻フリフリする姿がかわいすぎてもう・・(鼻血)
無垢はじゃらしを捕まえようと元気に走り回ります。じゃれるなんてものではなくそれはもう狩りの様相。
私は無垢につかまらないようにじゃらしを動かしました。
大きく左右に振る。上下に振ってジャンプさせる。先を地面につけてグルグル回す・・などなど。
高速移動するいもむしを追ってバタバタ走り回っているうちに疲れてしまったらしく、途中でうつぶせになってハァハァと息をする無垢。
しかし目はじゃらしから離しませんでした。
お尻フリフリがかわいいとほほ笑みながら見ていた母が「その使い方で合ってるの?」と聞いてきました。
多分、私の使い方は正統派ではなかったと思う。
『無垢は男の子だから少しは鍛えた方がいいかなと思って』
その後の無垢は、じゃらしを軽くパタパタするだけでは全く反応なし。
とってもアクティブな動かし方をしないと飛び掛かってこなくなりました。
こんな感じで毎日激しく遊び続けた結果、無垢はとても狩りが上手な雄に育ちました。
そういえば、よく捕まえた雀を見せにきてくれましたね・・それもわたしが食事をしている時に。
はたして「足りんなら食べる?」だったのか「俺も一緒にここで食べようかな」だったのか・・💧