愛猫 黒猫無垢の話 12
勤めていた会社の経営が軌道にのりだし、個々の仕事が増えてさらに忙しくなってきました。 再び自宅に帰れる時間がバラバラになり、時には深夜に及ぶことも出てきました。
『早い帰宅時間だと、無垢が玄関で座って待ってくれているぞ。』(モチベーションアップの呪文)
この姿を見たいがために必死で仕事を済ませようとする気持ち・・おわかりいただけるでしょうか。
『ただいま無垢ちゃん。今日も待っててくれてありがとね』 遊んでほしいのか、私の後をチョコチョコついてくる無垢。
ほんと・・尊すぎるんだが・・(鼻血)
母「おかえり。ご飯すぐ食べるでしょ」
母が温かい食事を準備してくれていました。
『そういえば・・早く帰れた日はいつも絶妙なタイミングで温かいご飯出してくれるけど、これって私が帰ってくる時間がわからないとできないよね?なんでわかるの?』
母はうなずいて種明かしをしてくれました。
母「無垢がね、時々スーッと玄関の方に行く事に最近気が付いたのよ。」
『うん、早く帰ってくる日はいつも玄関で座って待っててくれてるもんね。』
母「呼んでも来ないからどうしたのかなと思ってたんだけど、10分ぐらいすると湊が帰ってくるってわかったから無垢が玄関に行った日は食事の準備ができるの。」
なんと、無垢と母の連携プレーのおかげで私はすぐに夕食が食べられていたのか・・ありがたや~
『ん?でもいつも帰ってくる時間バラバラだよ・・それでも無垢はちゃんと10分前に玄関に行くの?』
母「不思議だよね~なんでわかるんだろうね。居間で寝てても急に起きてスーッと玄関の方に行くわよ。」
10分前だとまだだいぶ遠くの方にいるから車の音が聞こえるとも思えない。
なぜわかるの?無垢・・不思議すぎるよ。