経験者の言葉に勝るものはない

特別お題「わたしがブログを書く理由

孤独だった自分がブログから知識を得て救われたので、今度は自分からも発信したくなったから』これがブログを書いていた理由です。

娘の出産後から、娘の発育の遅さに悩み、ただひたすら育児書を読んでため息をつく生活を2年半ほどしていました。

この一番つらかった時期にブログの存在を知り、いろいろ書いていたらもう少し気持ちが楽になっていたかもしれませんが、当時はあまりにも気持ちの余裕も時間もなさ過ぎました。

育児で何が一番きつかったかと聞かれたら、自分のペースでまったく動けなくなった事と答えます。自分の自由時間はほぼなくなったと言っても過言ではありません。

娘は不安が強い子で、私の姿が見えなくなると必ず号泣するため、トイレ・風呂すらゆっくり入れませんでした。

睡眠時間は夜泣きで削られるうえに昼寝もしないので、仮眠をとる事も厳しい状態でした。

次第に極端な睡眠不足に陥り、思考や動く気力を奪われて最終的には引きこもりになっていました。

たまに買い物に出ると、娘を見たおばあさんから「かわいいお孫さんですねぇ」と言われてしまうぐらいには老けてました。睡眠ってほんと大事。

せっかく声をかけてくれたのにわざわざ訂正するのもと思い「えぇ、ほんとかわいい自慢の孫です。」と答えた私はきっと間違っていない。(当時30代)

ハイハイすらする気配がない事を誰にも相談できず、不安で孤独な毎日を送っていたところに突然の転機が訪れました。

主人の2ヶ月間の海外出張です。

発達の遅れには無頓着だけど、育児には協力的だった主人が出張でいなくなると聞き、この世の終わりが来たかのような惨憺たる気持ちになりました。

しかし、いざワンオペを始めてみると、予想に反して気持ちに余裕がでてきました。なんというか・・とっても楽。

ずっと主人と娘の生活に合せた生活をしていたけれど、この期間は娘の事だけ気にかければよかったからだと思われます。

特に大きかったのは食事の支度。自分一人だけなら納豆ご飯やふりかけご飯で適当にすませられますから。

この時間のおかげで気持ちに余裕ができ、ようやくインターネットで情報収集しようとする気力が沸いてきました。

30分ほどの貴重な自由時間を、主に発達が遅れている子を持つ親御さんのブログを読むことに使いました。

短時間でもとてもいい気分転換になりました。

自分だけが悩んでるわけじゃないと孤独感は薄れていき、知識を得る事で不安が少しずつ軽くなっていきました。

『やはり経験している人の言葉は重みがあってすごい。娘の発育はもう育児書では参考にならない』(タイトル回収)

私は今まで必死に読んできた育児書をすべて捨てました。

今になって思えば、この行動は障害受容の最初の一歩だったのかもしれません。

それまでの私は育児書を見ては「ちょっと他の子より遅いだけ。いつか追いつくはず」と無理に思いこもうとしていましたから。

よくある話かもしれませんが、ブログを読んでいくうちに今度は『自分からも何か伝えられる事を書けないか』と考えるようになりました。

しかしいくら不安が軽くなったとはいえ、娘の成長は止まったままですから悩みがなくなったわけではありません。

睡眠不足も続いており、気持ちはあっても書くまでには至りませんでした。

書けるようになったのは、娘が発達障害であると病院で診断されて気持ちが楽になってから。

相談できる場所ができて一人で悩まなくてよくなったので、やっと『書くぞ』と思えるようになったのです。

ただ、全国発信となるとかなり勇気がいります。自分の稚拙な文章力では読んでもらえるかもわかりません。

何度も何度も下書きをしては消すを繰り返しました。

納得いく文がなんとか書けて意を決して投稿。初めて読者申請された時は驚きと喜びで飛び上がりました。

単純な私は一気にモチベーションがあがり、それから15年ほど発達障害やいじめ・不登校をテーマにしたブログを書き続けました。

2回ほどトピックにあがった時に、たくさん読者申請がきて焦って逃げかけた事も今となってはよき思い出です。

娘が思春期にさしかかった頃から、だんだんブログの方向性に悩むようになりました。

自分の事をブログに書かれるのは嫌だと言いだす日が来るかもと考え、少しずつ更新頻度を減らしていきました。

娘は「私の画像ないし別にいいよ」と言ってくれてはいますが、そろそろアメブロの方は閉鎖をしようと考えています。

はてなブログは、好きな時に好きな事をゆる~く書きたくてアカウントを再始動しました。

テーマを決めたり、何かを人に伝えるのを目的に書くのではなく、ただ思い出話をするような感じで書きたい。

過去の自分がアメブロで書いてきた内容も、年齢を重ねた今の私が新たに書いたらその時とはまったく違った感じになるかもしれません。

今後は老化防止も兼ねて、ゆっくり楽しみながら書いていきます。