父から聞いた話

先日、母の三回忌があり、久しぶりに実家へ行ってきました。

大量の写真が保存されていまして、無垢の新たな写真と建て直す前の家の写真をもらって帰ってきました。

前に書いたかまどの画像(無垢がINしていないもの)もあるので、いつかその記事に付け加えようと思っています。


法事には大勢参列していたため、お墓に線香をあげるために順番待ちをしていたのですが、目の前にあったよその家の墓碑を何気なく目にしていた夫が聞いてきました。

「ここの人、昭和20年の3月25日に二人亡くなっているみたいだね・・このあたり空襲でもあったの?」

すっかり忘れていましたが、私の父が空襲があった時の話をしてくれたのを思い出しました。

『いきなり空襲があって近所の家の防空壕に直撃した。500キロ爆弾も落とされた。おそらく近くの工場を狙ったついでにこのあたりにも落としていったんだろう。』

もっと細かく話してくれていたと思うんだけど、聞いたのは私が小学生ぐらいだったからかなりうろおぼえ。

夫がスマホで調べて「実際に空襲があったみたいだよ」と教えてくれたので、自宅に戻ってから調べてみました。

昭和20年3月25日、実家近くに焼夷弾が26発ほど、そのあと大きな爆弾1発が落とされていました。

その空襲は『小さい爆弾をたくさん落とした方が破壊力が強いのか、大きい爆弾一発の方がいいのか』を調べてデータをとるためのものでした・・。

さらに終戦前日、再び大きな空襲があり、近くの工場に「模擬原爆」が落とされました。 それが工場の中心に直撃し壊滅状態になってしまったようです。

「落ちた時の衝撃や音はすさまじかった。」確かそんなような事も父は話していました。

私の記憶の中で3月と終戦直前の話が混ざってしまっているのかもしれません。

父はお酒を飲みながら私に戦争の話をよくしてくれました。

大人になってから聞いていたらもう少し話の内容をしっかり記憶できていたかな・・。

父は落とされた爆弾が「模擬原爆」という事までは知らなかったかもしれません。

その言葉は、自分で調べるまで父からは一度も聞いたことがなかったので。

まさか戦争中に実家付近が地獄のような状況になっていたなんて夢にも思いませんでした。