癒しの黒毛玉

愛猫 黒猫無垢の話 5

当時はスマホも携帯もまだなかった時代でした。インターネットはひょっとしたらあったのかもしれないけれど、私自身はまだその存在を知りませんでした。

必死で仕事を終わらせ、遅くまで開いている本屋に寄って黒毛玉の月齢を調べました。

目も開いていなかった事からどうも生後すぐから1週間の間に捨てられてしまったようです。

へその緒こそついていなかったけど、母猫から初乳がもらえているかはかなり微妙でした。

『生まれたのはGWあたりかな・・寒い時期とか雨が多い時期だったら助からなかったかも』


育猫を始めてどのくらいたった頃か、ミルクをあげている時に黒毛玉の目がうっすらと開いているのに気が付きました。

まだまだぱっちりとはいかないけれど、育っていることが実感できてうれしかったのを覚えています。

段ボールベッドにそっと置くと、足をじたばたさせ、ひゃーひゃーと鳴きながら私の方に寄ってきます。

ネコと言うより別の生き物に見えるけど・・かわいすぎてもうほんとたまらんのだが(親バカ)


この頃の黒毛玉はすっかり哺乳瓶にも慣れて勢いよくミルクを飲むようになっていました。

そしてお腹がパンパンになるとすぐコテンと横になって眠るのが毎日のルーティーン。

時には私の手の平の上でそのままスヤスヤ・・。

馬車馬生活を送っていた私にはこれ以上ない至福と癒しの時間でした(鼻血)



※この時は知識がなく、人間の赤ちゃんのようにミルクを飲ませていました。  母猫の乳を飲む時の姿勢で与えると自然だし安全だったと最近知りました。  ミルクに溺れたりすることなく無事に成長してくれて本当によかった・・💧