思い出がいっぱい

兄から「実家に残っているものを処分する前に必要なものがあったら持っていってほしい」と連絡がきました。 それを聞いた娘が「久しぶりにばあちゃんちに行きたい」というので荷物持ちとして一緒に来てもらいました。

実家は母がなくなってからずっと空家になっていました。 敷地内に兄のラボがあるのでたまに空気をいれかえてくれています。

故郷は区画整理で景色が様変わりしています。子供の頃に遊んだ自然はまったくなく今は地面ばかり。 以前は木々に囲まれていた神社は大きな木を1本残してほぼむき出し状態でなんとも心許ない。

母の畑も、無垢が休んでいた裏庭も今はもうありません。

いよいよ実家を壊すのかな・・景色だけでなく故郷までなくなるのか。 もう何もかもが私の記憶の中の思い出だけになってしまうのかと寂しくなりました。

実家に到着してすぐ、娘と二人でアルバムや写真などあらかじめまとめてくれてあったものをバッグに詰め込みました。

私の結婚式の写真を見て「とうちゃんの隣にいるの誰?」と娘に聞かれた時は『えっ!私よ私!』と叫んでしまった。

姉が「すごいよね、かあちゃん詐欺師やで」と笑いながら言っていましたが・・詐欺は言い過ぎやろ詐欺は。

いや、でもまぁ・・そう言われても仕方ないか。この辺りの景色と同じくらいまったく面影ないから💧

キッチンに行くと、母が使っていた菜箸を見つけました。

本当はとっても長かったのに、毎日使いこまれて今はもう普通の箸ぐらいの長さになっています。

料理が苦手な私はその菜箸をそっとバッグにいれました。

娘が「これいい?」と持ってきたのは、無垢の写真と首輪。 『ここに残しておくと処分されるから連れて帰ろう』

知らない家に連れていかれて無垢は困るかもしれないけどね。

「あと、このお皿も。ばあちゃんブロッコリー出す時にいつもこの皿だったから。」 母が畑で作っていたブロッコリーは、市販の物と形が違っていてやわらくてすごく美味しかった。

娘は「もう食べられないけどせめてこのお皿でブロッコリーを食べたい」と言います。 あのブロッコリーなんていう品種だったんだろう・・聞いておけばよかった。

お皿以外にもキッチン用品で足りていないものとかラップなどの消耗品をバッグにつめていきました。

帰り間際、お義姉さんから「実はね、息子家族がここに住むことになったの。それで急だけど残っているものを取りに来てもらったの」と言われました。

『東京という便利なところに住んでいたのにこんな田舎に来ちゃって大丈夫?』住んでたからわかるのよ不便さが💧

「『ここで過ごすの好きだったから』って言ってたから大丈夫じゃないかな」とお義姉さん。

甥っ子のその言葉がなんだかすごくうれしかった。

思い出の話でもうひとつ・・現在、娘が子供だった頃のブログ記事をひとつひとつ非表示にしていく作業をしています。

少し前に「ブログを書く理由」で書いたのですが、娘の年齢的な事もあり非表示にしています。

なんか忘れてることも結構あって、そんなことあったな~と笑いながら作業しています。

(今だから笑えるけれど当時は笑えなかった話が多い💧)

結構たくさん書いてた時期があってなかなか作業が終わりません。これあと何年分ぐらいあるんだろう?

2回ほど記事がお金になった事があったけど、もしあのまま書く事に本腰を入れてたら今とはまた違ってたのかな。

今からでも遅くないかな・・

でも若い頃の文章の方がキレッキレで好きなんだよな~特にmixi。あの頃のような文をまた書きたい 笑