愛猫 黒猫無垢の話 20
これは冬限定のお話になります。
私が勤めていた会社は、帰宅が深夜になる代わりに出勤時間は11時までに出社すればいいというところでした。
なので平日の起床時間は朝の9時。当然両親はすでに仕事やパートにでかけています。
居間のこたつの電源を入れてから台所に行くと、無垢が石油ストーブ前で番人をしてくれています。
寝そべっている無垢にそっと触れると、いつもとんでもない熱さになってます。
『ちょっと無垢さん?また身体がちんちこちんだがね(@名古屋弁で熱いの意味)火傷するよ?』
古い家ゆえにストーブの前じゃないと全く暖かくないため、私が起きてくると無垢は場所を半分だけ譲ってくれます。
無垢の隣にちんまりと座ってコーヒーを飲んでいると、寝そべっていた無垢がゆっくり起き上がります。
そして私の鼻に顔を近づけて「ちょんっ」と無垢の鼻を当ててきます。
あれだけ熱いところにいても鼻はわりとひんやりしてましたね。
それが終わると、私がスイッチを入れたこたつの方にゆっくり移動していきます。
これが冬の朝のルーティーンでした。
当時は知りませんでしたが「ちょんっ」とするのは猫さん流の挨拶だったんですね。
無垢は私に「おはようニャ」と挨拶してくれていたようです。
結婚して家を出てからは会ってもまったく鼻ちゅーされる事がなくなってしまったのでちょっと(いやかなり)残念でした💧